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内科

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メタボリックシンドローム(高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満症)

高血圧
高血圧について

 私たちの体内では、心臓が全身くまなく張り巡らされた血管を使って血液を送り出します。そのとき、血管の中を通る血液の圧力を血圧と呼びます。その中でも、心臓が収縮して血液を押し出した時を「最高血圧(収縮期血圧)」、逆に心臓が広がるときを「最低血圧(拡張期血圧)」と呼びます。高血圧とは、この最高血圧/最低血圧が家庭血圧で135/85mmHg以上で、正常血圧は家庭血圧で115/75mmhg以下のことを指します。高血圧診療ガイドライン2020にしたがって、診療を行っております。当院では、大病院でも、あまり行われていない特殊な血圧をあげるホルモンの採血を治療の初期に検査をします。つまり、手術して治るタイプの高血圧であるかどうかを調べます。通常の病院は、内服治療をすぐに行っている場合が大部分ですが、当院では、高血圧の原因となる疾患がないことを確認してから、高血圧診療ガイドライン2020に従って、治療を行っています。

糖尿病

 血液によって各細胞に運ばれるエネルギーとは、摂取した食べ物・飲み物から作られた「ブドウ糖」です。このブドウ糖が血液中をどれだけ流れているかを示すのが「血糖値」です。
ところが、すい臓から分泌されるインスリンの量が少なくなったり、骨格筋におけるブドウ糖の取り込みが低下すると、血液中のブドウ糖を処理できなくなり、慢性的に血糖値が高くなってしまいます。これが「糖尿病」です。典型的な症状は、口渇、多飲、多尿、倦怠感、体重減少などです。
糖尿病の大部分は、生活習慣(過食、運動不足、ストレスなど)に由来すると考えられます。糖負荷試験を行って、糖尿病の診断を行っています。糖尿病予備軍であっても、糖尿病とほとんど変わらずに、脳卒中、心筋梗塞などが生じますので、血糖が高い方はぜひ、検査を受けてください。
 運動療法の指導、内服治療、インスリン治療の導入、管理、指導を行っています。インスリン導入後、インスリンから離脱し、内服だけで改善された方もいらっしゃいます。
 インスリン治療は、まず1回打ちから、開始していきます。病院で2回打ちされていても、当院では、さらに血糖値に日内変動が少ない質の良い、血糖管理指導を行います。1回打ちからはじめて、インスリンを離脱できる方もいらっしゃいます。

高コレステロール血症、高中性脂肪血症 (脂質異常症)

 高脂血症(脂質異常症)は、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が異常に多くなってしまい、また善玉コレステロールが少なくなってしまう病気です。
 高脂血症そのものには自覚症状がほとんどありませんが、放置していると血管が脂質によって狭まり、さらに硬くてもろい状態になるため、動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞、狭心症、脳卒中といった深刻な症状を引き起こす原因となります。

 食事・運動療法を基本に、頑張っていただき、必要に応じて、内服治療を行います。食事療法は、簡潔で、実行しやすい方法を行っていただいています。

肥満症
肥満について

 BMI(体重÷身長÷身長)で肥満を判定します。
 18.5未満 :低体重
 18.5以上 25未満 :ふつう体重
 25以上 30未満 :肥満Ⅰ度
 30以上 35未満 :肥満Ⅱ度
 35以上 40未満 :肥満Ⅲ度
 40以上 :肥満Ⅳ度
そして、BMI35以上を高度肥満と分類します。
 肥満により、糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、痛風、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脂肪肝、月経異常、妊娠合併症(高血圧、糖尿病、難産)、睡眠時無呼吸症候群、整形疾患(変形性関節症、脊椎症、腰痛)腎臓病を引き起こします。
内臓脂肪型肥満はウエスト周囲長が、男性で85cm以上、女性で90cm以上に相当します。食事、運動療法が基本的な治療方法です。

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