肛門科
肛門科
肛門疾患は、保存治療が基本です
当院では直腸鏡・肛門鏡による検査を行っております。痔というと外科手術をするものと思い込んでおられる方も多いのですが、手術適応となる場合は意外に少なく、当院では約1%以下といえるでしょう。基本的には薬による保存療法で対応可能です。ただし検査の結果、肛門がん・直腸がん・大腸がんを発見することもあります。
痔核
痔核(いぼ痔)は、肛門周辺の静脈が腫れて発生します。内痔核と外痔核の2種類がありますが、内痔核単独で痛みを感じることはありません。しかし外痔核は神経を刺激して強い痛みを生じる場合が多くあります。
原因としては下記が考えられます。
1. 便秘
2. 下痢
3. ストレス
4. 過労
5. 肛門の不潔
6. いきみすぎ
7. 香辛料
8. 座りっぱなし、立ちっぱなし
9. 冷え
10.アルコール
11.タバコ
しかし最も危険なのは便秘です。硬い便をなんとか押し出そうとして静脈が圧迫され、停滞・拡張して痔になってしまうのです。
痔瘻
原因は肛門より3cm奥にある肛門腺に細菌感染するといわれています。その後、膿が溜まり痛みや腫れ、発熱を伴い、肛門周囲膿瘍となります。これが破れると、痔瘻の状態になります。発熱した場合は、切開排膿が必要になります。その後、手術が必要になります。